まえがみをきろう

ただのOLのただの備忘録

主にシャーロックがかわいいなっていう話 〜舞台『憂国のモリアーティ case2』感想

 

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タイトルの意味はそのままです。シャーロックが生意気盛りの男子中学生にしか見えなくて、その可愛さがめちゃくちゃ刺さってしまったので思わずこの記事タイトルにしてしまいました。他意はありません。

 

目次

 

シャーロックの話

まさかのウィリアムとシャーロックが出会わないという初演から一転し、case2ではウィリアムとシャーロックの関係が軸になって話が進みます。

 

主なエピソードは、

1幕

シャーロック・ホームズの研究(原作2-3巻)

・二人の探偵(原作4-5巻)

2幕

・モリアーティ家の使用人たち(原作7巻)

・ホワイトチャペルの亡霊(原作7-8巻)

・ほんのちょっとだけ、一人の学生(原作8巻)

まず、2人が出会えてよかったね、シャーロックが生き生きしてるね、と超ハードル低いところで感動。

(でもノアティック号をOPの回想のみで終わらせるのは勿体なさすぎません?!)

 

タイトルの話に戻りますが、case2、シャーロックのかわいさが天元突破していました。本当にずーっとかわいいんですよ。

生意気盛りの男子中学生と表現しましたが、謎(ウィリアム)に対する姿勢がまじでこんな感じ。無邪気に目をキラキラさせてるんです。

 

その無邪気さ(幼さ)が残ってて、ホープ事件後の病み期までかわいく思えてしまう。部屋で銃ぶっ放しても、あらあら反抗期かな?って思ってしまうくらいには可愛い。

(というかここの演出は、優雅なバイオリンのBGMから急転して銃声が鳴ったので「病んでる時に弾く様な曲でもないだろ、そりゃシャーロックも病みきれないわ」とも思った。)

 

ジョンと喧嘩するのは感情をぶつけ合う様な青春みがあっていいし、列車でウィリアムを見つけた時のテンションの上がり方も素直な子どもっぽさがあってとてもいい。

あれ、やっぱりモリステのシャーロックって中学生なのでは…?

 

2幕では、原作ではあまりなかった、シャーロックとジョンもJTR事件に参加してる演出があって、これはいい改変だと思いました。

その時もめちゃくちゃ楽しそうなんですよ。犯罪卿のにおいを感じながら貧民街を駆け回る。大変無邪気でよろしい。

その後嬉々としてウィリアムに会いに大学へ行っちゃうのも終始楽しそうで微笑ましいんですが、ここまで書いてて改めて思いました。

モリステのシャーロックは主人公性がどのメディアよりも強い。

原作やその他のメディアで見られるシャーロックの危うさ成分が薄いんですよね。それは役者さんの特性かもしれないけど、演出や脚本でも意図されている気もする。

(余談ですが、ミュージカルのシャーロックのことは「まじの危ない変人」だと思っています)

 

ホープ事件から病みきらずにすぐ列車に移ったのとか、JTR事件へ意気揚々と(?)参加してるのとか、そんな意図もありそうかなとふと思いました。

そういえば、ホームズハンドってどこかでしてました?(見逃してたら申し訳ない……)もしそれがなかったとして、ないのが意図的だったら、従来のホームズ像からの脱却も意識してたりしたのかなあ、と考えたりも。

 

とにかく、case2のシャーロックは全編通して無邪気でかわいいよ、ということを最も伝えたいです。

 

ウィリアムの話

主演。主演ですが今回は出番少なめでしたね。逆にそれが裏で糸を引いてるラスボス感を出しててよかったはよかったかも。

 

case2のウィリアムにいちばん言いたいこと。

最後、急に病みすぎじゃない?どうしたの?大丈夫?早くない?

ウィリアムが病むのは原作的に必須だけど、大学でそんな苦しそうな顔する?声する?ミルヴァートン死んでからでも遅くないんじゃない???とちょっと心配になりました。

 

あと、なんで1幕の最後シャロとジョンの仲直り会話を盗み聞きしてたの???えっ普通に怖くないか???

このツイートは主にそのシーンを見て思ったことでした。

このシーン終わりで1幕終了だったので、主演の出番もほしくてあれだったんだと思うけど、怖い。

「シャーロックがヨーク行ったって聞いて列車飛び乗っちゃった♪」って笑ってくれよ、怖いよ盗み聞きしてるの……。

 

ウィリアムさんちょっと言動が最後の事件に向けて危うくなってきましたね……。途中まであんなに生き生きと「catch  me〜」って言ったりJTRの犯人たち皆殺しにしたりしてたのにね……。

ウィリアムがいい具合に病んできたので、展開スピードも考えるとモリステは3で畳むの想定してるのかもな、とちょっとだけ思いました。

 

各キャラの話

シャーロックとウィリアムについて書きすぎてしまったので一言ずつ……。

 

アルバート

しょうがないんだけどめちゃくちゃ出番少な…。ストーリーテラー的な役に回ることもあって、兄様の無駄遣い感がすごい……。でもそんな兄様もかっこよかったです。

 

ルイス

列車のシーン、シャーロックのことまじでナイフで殺そうとしてました…?殺気がすごい。「皆殺しですね」もよかったね〜〜。

 

モラン

2幕は大佐オンステージでした。ツッコミもやるしボケもやる。めっちゃ疲れてそう。とても愉快でしたね(本誌との差で風邪をひく)

 

フレッド

大佐と一緒に半裸になっていた!体格差がかわいかったですね。シャーロックとの戦闘もよかったよ〜。

 

ジョン

どんなメディアでも圧倒的光。研究がはしょり気味だったのが勿体なかったな〜〜。

 

ハドソンさん

出番少なかったのが勿体ない②。セリフ外のところで221B組わちゃわちゃしてたのがめちゃくちゃ微笑ましかったですね。

 

ボンド

好き。かっこいい。2幕からなの少なすぎるよ、もっと見せてよ、と終演後ひとり騒いでました。しっかり男の子だった。

 

ジャック

いつめん。相変わらず渋くてよいおじさま。JTRお疲れ様でした……。

 

レストレード

いつめん②。今回はギャグパートが大佐か警部に偏っててまじで大変そうだなと思いました。人形劇かわいかった。

 

 

その他の話

舞台セットがすごい!盆が回る回る!JTRの大捕物では縦横無尽にセットを走り回っていて大迫力でした。

これちょっと思ったんですけど、東京公演のみだったからこそあの演出やれたのかな。関西の同規模な劇場で盆があるところがパッと出てこない(あったらこっそり教えてください)ので。もし関西もやるつもりだったら別な演出になったんじゃないかな〜。

 

今回は初演の様な、階段がギシギシぐらぐらで不安になったり、急に椅子が浮いて困惑したりすることはありませんでした。

初演に比べてストレスなく見れたのはこういう本編外での引っ掛かりや、無理なエピソード編成がない(ないとは言ってない)のが大きかったと思います。

 

 

 

現地で初日を見ただけの勢いで書いてるので、違うところあったらすみません、雰囲気で読んでもらえたら嬉しいです。

 

千秋楽まで何事もなく終えられますように……!