まえがみをきろう

ただのOLのただの備忘録

ミュージカル薄桜鬼 風間千景篇は人生

 

 

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※感想の書き殴り。支離滅裂な文章。ネタバレ含みます。

 

5年前わたしの人生を変えた舞台の新作を観てきた。サイコーだった。

 

まずあの結末を変えてくれた毛利さん、ありがとうございます。新たな色をつけてくれた西田さんはじめスタッフの皆さん、新しい風を吹かせてくれたキャストにも、めちゃくちゃ感謝します。

 

5年前、シアター1010で観たあの風間篇に私はめちゃくちゃ感動したし、号泣したし、その後当日券で入ろうと何回も並んだけど結局千秋楽まで入れず仕舞いだった。大学1年の5月、初めて授業をさぼった。前日ソワレの興奮を冷ますのに必死だった。

 

思えばこれが人生初観劇で、生涯の趣味を見つけてしまった気がする。舞台ってやべえな!!お芝居ってすげえな!!!!!って、映画館すらない田舎で育った18歳の私には舞台上のきらめきが何よりも尊いものに思えた。

 

社会人2年目になった今年、またあの風間篇が観られるなんてそんな奇跡みたいなこと本当に起こるんだとびっくりしたし、公演が終わった今でも正直実感が湧かないままだ。「もし過去に戻って好きな舞台一本だけ観られる」としたら、間違いなく風間篇を選ぶくらいには大好きで大好きで大好きな舞台だった。

 

この前提を踏まえて以下、志譚風間篇の感想を書き殴る。

※盛大にネタバレ含みます。

 

終わってまず思ったこと。

はくおうきちょうすき・・・・・・

何度も作品に惚れ直してしまう単純なおたく・・・

 

中河内さんの風間千景があまりにもいい。結婚してほしい。結婚してください。めちゃくちゃオレ様感の強い風間さんだよな。それが単純に私の好みっていうのもあるし、修正された脚本にもあってるなと思う。なんか、中河内千景さんは小学校の授業でめちゃくちゃ勢いよく手挙げそうだよね、それで勢いよく間違えそう。かわいい。それでイラッとして怒るの。めちゃくちゃかわいいね~~~

逆に鈴木千景さんは普段は正解わかってても挙げないんだけど、難し目の問題で誰もわかんなくてシーンとなってる時にスッと手を挙げてサラッと正解しそうな感ある。かっこいいね。好きになっちゃいそうだね。なんの話だ。

 

「いや、来なければ迎えにいく」

 

そのセリフが!!!聞きたかった!!!!!!

やっと、やっっと、やっっっと言ってくれた!!!前回風間篇のラストが嫌いなわけではなかった。でも、“風間千景篇”と銘打つからにはくっついてほしかったのが本音だし、もはや雪村千鶴篇では?と思ってしまっていた私に最高のプレゼントをくれた毛利さん、改めてありがとうございます。

 

映像だとよく見える、千鶴ちゃんの驚いた顔と微笑む風間さんの優しい眼差し。そしてゆっくりと近づく2人・・・きっと子宝に恵まれるんだろうなあ・・・・・・

 

 

今回演出も振付も大好きです。

西田さん演出てめちゃくちゃ好き嫌いがはっきり分かれるイメージなんだけど、私は断然好きなんだと思います。

ただ、あの枝だけは解せないかな、、、なんだったんだろうあれ。普通に恐怖を感じた。

振付、サイコーだと思ったのは私だけか?ふつーにめちゃくちゃかっこよくないか?好き。過去がどうとか関係ないし、今回の振付めちゃくちゃかっこいいし、好き。

特にBEAUTIFUL DRUNKARDSの振りはエモエモのエモ。サビで半円になるの考えた人天才かよ。ド直球に好みです。あとこれは配信だとよくわかるんだけど、♪さあみんな街に繰り出し〜の土方さんはじめくん千鶴ちゃん周りの隊士たちすべてがサイコーでエモい。はじめくん、体ぜんぜん揺らしてないけど、絶対楽しんでるでしょ。あとここの沖田さんは最初むすっとしてるのに急に笑顔になりだすから面白い。短時間でどんな心の変化があったんだろう。

 

今回いちばん賛否両論が激しいであろうヤイサ、ライブパート的なノリで見てるのであれはあれで楽しいからおっけー!なんなら手拍子したいし、許されるのであればペンラ振りたい。ライブ3待ってます。

 

細かい演出だと、ゾワ〜っと鳥肌が立ったのが、屯所に連れてこられた千鶴ちゃんの前に幹部が集合するシーン。あそこ前回の風間篇だと、いろんなとこから集合〜て感じだったけど、今回は奥から一斉に並んで出てくるじゃん、白い巨塔かよ(?)めちゃくちゃ怖いなと思った。

 

キャスト別の感想。特に良いと思った4人。

山南敬助:輝馬

マーベラスの偉い人へ

輝馬くんの山南篇やってください

私より

 

すっげーーーー山南さん。びっくりするほど山南さん。黎明録で初めて見て以来毎回びっくりしてる。輝馬くんってもしかして山南さんをやるために生まれてきたのでは…?山南篇やってください。

薄ミュにおける山南さんの1番の見どころって変若水ソングなんじゃないかなと思っていて私自身それをめちゃくちゃ楽しみにしているんだけど、輝馬くん自身もめちゃくちゃ楽しんでる感あるよな。狂気がすげえんだ。山南篇やってください。

 と言いつつ、山南さんの変若水ソングで一番好きなのは原田篇なんだ。まだ見てない人は絶対に見てほしい。千秋楽カテコで輝馬くん本人が「狂ってたでしょ~」て言うくらい狂ってる。とにかく狂ってるとしか言いようがないんだけど、その中に上品さとか美しさとかえろさとか、よくわからないけどそんないくつもの要素を孕んでいるから本当に意味がわからないんだよな。大好きすぎて円盤めちゃくちゃ再生してるのでもうすぐそこだけ擦り切れるんじゃないかな。山南篇やってください。

 

 

◆雪村千鶴:本西彩希帆

 あまりにもクセがなく、あまりにも普通の少女。

 

千鶴ちゃんて毎回必ず変わるけど(ライブ除く)、だからこそ、それぞれの女優さんで“誰々の千鶴ちゃん”色がものすごく濃く出ると思っていて。

例えば土方篇の菊地千鶴ちゃん。まさにTHE江戸の女。それまでの斎藤篇・沖田篇と比べて大人っぽく芯の強い、矢崎さん演じる土方さんの相手にぴったりだと思った。

あとは原田篇の礒部千鶴ちゃん。個人的にビジュアル超好きなので眼福〜〜〜て感じなんだけど、この方もラブストーリー色の強い原田篇のイメージぴったり。女の子女の子してる女の子、だけど歌声は力強い。可憐な中にしっかり芯があって、“母”になることを予感させる、そんな空気を纏ってた。

個人的に歴代千鶴で特にクセが強い(だがそれがいい) と思ったのがこの2人。

 

対して今回の本西千鶴ちゃん、あまりにもクセがない。透き通った水のような、無味無臭だけど確実に体を潤してくれる。だけどそれが風間篇という物語の特性にはまったんだと思う。

どんなにメディアミックスが広がろうと薄桜鬼は乙女ゲームが原作なので、そこに出てくる女の子に求められるのは存在感を消すことただ一つだと思うんだ。本西千鶴ちゃんは本当に良い意味で存在感もクセもなく、かと言って陰が薄いとかいうわけでもなく、一言で表すなら、ちょうどいい。

セオリーでいくともう彼女はライブ以外で薄ミュのステージに戻ってくることはないわけだけれど、言ってしまうなら、次回の千鶴ちゃんは本西千鶴ちゃん続投でも良い、そう思うくらいには本当に薄桜鬼の世界に溶け込んでいるなあと感じた。

 

個人的に今まででいちばん原作に忠実な千鶴ちゃんだと思った。(“原作の千鶴ちゃん”の概念はうまく説明できないけれど)

 

あとこれは超個人的な性癖なんだけど、日替わりシーン「吹いてくれよ」って言われた後の「え〜」の顔がめちゃくちゃ好き。ありえんかわいい。女の子が冗談ぽく嫌がってる顔、大好きなんだよな。サイコーにかわいい。そのシーンのブロマイドほしい。

 

 

沖田総司:山﨑晶吾

顔がいい。

大千秋楽のあいさつ、もしかして次は沖田篇なんですか・・・?

どちらにせよ山﨑晶吾くんの沖田総司をこのままで終わらせてはいけない。観てるこっちがなぜかそんな使命感に駆られてしまうのが彼。

池田屋、やばい。まず池田屋のアレンジが死ぬほどかっこいいというのもあるんだけれど、それ以上に沖田総司沖田総司でしかないんだよな。前半の余裕と後半の必死さのギャップが池田屋での沖田さんの注目ポイントかなと勝手に思っていて、山﨑くんはまさにそれが理想なんだ。

沖田さんのつかみどころのない感じがそのまま山﨑くんに出てる。これを憑依と言うんだなあ。

個人的に、来年春、山﨑くんで沖田篇は決定事項です。

 

斎藤一:赤澤燈

 と、ともるんがはじめくん~~~~?!?!??!

 というのがキャスト発表時の感想。勝手なイメージだけど、いっつも明るくて笑顔がまぶしいともるんは、はじめくんの180度対極にいるような存在だと思っていた。(ていう印象を俳優に対して持つのはどうなのかとも思うけれど)だから、このキャスティングした人は天才。ありがとう。声帯が想像以上に鳥海さんだった。

カーテンコールでの満開の笑顔もサイコー。劇中ではポーカーフェイスだから、めちゃくちゃそのギャップにやられてしまうんだよなあ。

ともるんの斎藤篇も見てみたい。何年後になるかな。

 

 

 

 

あ〜〜〜改めて、薄桜鬼が、薄ミュが好きだなあ。東京公演だけで終わらせるつもりが、気がついたら京都にいて大千秋楽観てた。

京都遠征ついでに観光もしてきたのでそのうち備忘録として載せる。

 

薄ミュには、マーベラスの春の風物詩的な感じになってほしいなあと思っています。

来年の桜の季節、またこんな風に騒げたらいいなあ。あと一年か。長い。